大学生に人気のある職業は、社会情勢によって変わります。また、文系、理系でも大きく変わります。
ここでは、最近の大学生はどのような職業に就きたいと考えているのかを、全体の傾向、文系、理系に分けてランキング形式で見ていきます。
大学生全体の人気の職業の傾向
全体の傾向では、3人に1人が食品業界志望で、ランキング1位です。それに引き続き、人材、福祉、教育、金融が人気になっています。全体としては、日常の生活に密接な関係のある職業に就きたい傾向にあるようです。
また、総合職よりも一般職に就きたがる傾向にあり、これは不安定な世の中でなるべく安定した職場を探したいという気持ちの表れでもあります。
文系の大学生の人気の職業ランキングBest3
文系の大学生に人気の職業では、事務・スタッフ系が37%で1位になっており、企画・マーケティングが28%で2位、3位が21%で営業系となっています。
- 事務・スタッフ系
- 企画・マーケティング
- 営業系
事務・スタッフ系は特に女性の希望者が多く、文系全体の傾向では一般職の志望者が多いです。今までは文系でも金融系に人気が集まっていましたが、最近では減少傾向にあります。文系は理系よりも女性の学生が多い傾向があり、そのために総合職か一般職かで悩むケースもあるようです。
理系の大学生の人気の職業ランキングBest3
理系では、研究・開発系が40%で1位、事務・スタッフ系が22%で2位、3位が20%で企画・マーケティング系となっています。
- 研究・開発系
- 事務・スタッフ系
- 企画・マーケティング系
ちなみに、理系のイメージが強いIT・ソフトウェア系は17%で、4位になっています。
理系の学生は研究職に就くイメージが強いですが、そのイメージ通りに志望している学生が多いことが分かります。研究や開発に携わりたいと考えている学生以外は、文系の学生と同じような志望傾向がみられます。
理系では有名な理系企業に就職すれば、文系よりも高収入を期待できるというイメージもありますが、最近では理系の女性が企業から珍重される傾向にあります。企業にとっても男性が思いつけないような女性目線の開発や研究のアイデアを出してくれたり、実際の商品開発にお客様目線で物造りができるというのがその理由のようです。また、理系の女性はビジネス環境に適応する能力が高いという評価をされやすいので、今後は理系女性の活躍が期待されているとも言われています。
文系・理系をあわせた全体の傾向としては理系に人気の研究・開発系が特殊で、あとは文系も理系も同じような職を志望している傾向にあります。事務・スタッフ系や企画・マーケティング以外には営業などは文系、理系ともに共通して志望しています。
今後の傾向として、理系の女性が珍重されることが期待出来ます。もちろん文系でもコミュニケーション能力が必要な場所では女性の方が活躍できる可能性もありますが、特に理系女性はチャンスが大きくなっていくでしょう。